くちびるに歌を

くちびるに歌を

散らぬ牡丹の一つでいい。君の胸を打て。

海ねこ症候群「孤独の後始末」の感想。幸せになって欲しいと願うことは果たしてエゴなのか。

12/25 Aチーム

中野スタジオあくとれ

ご縁があり見てきました!

 

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いつもと違う観劇環境でドキドキしましたが、皆さんの熱量にただただ圧倒されました。

あらすじはチラシの裏面の通り。

 

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ウェディングプランナーのお話をどういう切り口で描くのかなってワクワクしてたのですが、女性同士のウェディングを描くという入りに大変驚くと同時に素敵だなと思いました。そしてその本人たちではなく裏側の視点を描くという……深く考えさせられました。

ウェディングプランナーはお客様の幸せを願う仕事です。でもここまで自分たちが頑張って来たから成功させたいというスタッフ自身の思いももちろんある。それが上手く噛み合っているように見えて物語を通してすごく素敵に映りました。お客様を思う思いと自分たちの努力が報われて欲しいという思いが両立して素敵に見えたのは、キャラクターたちが「人を」幸せにしたいという思いを皆持っていたからかなと自分は解釈しました。お客様の幸せも、仲間のスタッフの幸せも、恋人の幸せも、娘の幸せも、そして自分自身の幸せも絶対叶えたい。叶えてやる。
それって何だかお芝居そのものに似ているのかなって思いました。その熱量がリンクした時にお芝居がより味わい深いものになった気がします。

ただ、この物語は単に硬い教訓めいたものではなく、キャラクターたちがコミカルで愛らしかったのが好きだなと思った点でした。物語が進むうちにだんだんと観客である私自身もこの結婚式が成功して欲しい……!!と強く願うようになっていました。この作品がミュージカルだったら、結婚式場の扉が空いたあとの暗転で爆音で拍手している自信があります……(笑)

 

素敵な機会に恵まれて良かったです。
これからも陰ながら応援させていただきます。

 

次回は6月に王子小劇場で新作があるそうです!!!
このブログをご覧になってくださった皆さんも良ければぜひ!!!