くちびるに歌を

くちびるに歌を

散らぬ牡丹の一つでいい。君の胸を打て。

辻村深月作品のすすめ。

 

辻村深月シアターが開幕するぞ~!!!


ということで辻村深月さんの大ファン且つ観劇オタクの私が勝手に辻村深月作品をプレゼンします!!!
特に今回は「ぼくのメジャースプーン」に関連があるような「痛いくらいの青春が突き刺さる小説」をピックアップしてみました。
気になる作品があったら是非手に取ってみて欲しいです。

※あらすじは各ホームページの文言を再構築したものです。

 

辻村深月さんの作風は?

辻村深月さんは心温まるミステリや社会問題に切り込む社会派小説、頑張る人を描くお仕事小説様々な作品を書いていますが、青春の痛みを具現化したような小説を書いているのをご存知でしょうか。叙述トリック、登場人物の内面を覗き込むかのような文章、そして若さゆえの間違い。それをほんの少しファンタジーを添えて描くのが辻村さんの醍醐味です。
また、作品内で登場人物がリンクしていることが多くあり、旧友と再会できた時のような喜びを読書をしながら感じることができます。

 

〇「ぼくのメジャースプーン」とのリンクがある作品

・ぼくのメジャースプーン直後に読んで欲しい
「名前探しの放課後」上下

 

あらすじ
依田いつかは藤見高校に通う高校1年生。ある日、ふと気が付くと、そこはいつかの知る3か月前の世界だった。いつかは、クラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」ー。

コメント
何も聞かずにとりあえず読んで!!!!!!
タイムスリップ×青春×ミステリの最高傑作です!!!!

 

・秋山先生について詳しく知りたい人へ
「子どもたちは夜と遊ぶ」上下

 

あらすじ
ゲームが終わったら生き別れた兄に会える。そう信じ次々と殺人ゲームを進めていく木村浅葱。だが、次第にそのゲームは周りの大切な人達をも巻き込んでいく。「人間には誰でも、大好きで泣かせたくない存在が必要なんだって。」孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼ぶ―。

コメント
保育士を夢見る芯の強い女性である月子。優等生で秀才の狐塚。不真面目だがずっとある人を思い続けていて、ずっと「早く死にたい」と思っている歪な恭介。そして物語を動かすキーとなる色白茶髪の美青年で犯罪に手を染めてしまう人物浅葱。愚かで愛おしいキャラクターがばかり。ミステリ要素がかなり多いのでミステリ好きにもおすすめ。
次に舞台化するなら絶対これ!!!!!!と思っている作品です。
※こんなに文章量が多いのは私が1番好きな作品がこちらだからです笑

 

・ふみちゃんのピアノ教室に通う少年の物語
「凍りのくじら」

 

あらすじ
父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。ドラえもんへのリスペクトを随所に感じる「少し不思議」な物語。

コメント
当時高校生だった私が読みながら号泣してしまった作品。人生に大切な何かをきっと教えてくれます。

 

〇「ぼくのメジャースプーン」とのリンクはないが「青春」を感じる作品

・デビュー作にして究極の学園ミステリ
「冷たい校舎の時は止まる」


あらすじ
雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう――。

 

・キラキラした青春を感じたい人へ
「島は僕らと」

 

あらすじ
この島の別れの言葉は「行ってきます」。きっと「おかえり」が待っているから。 瀬戸内海に浮かぶ島、冴島。朱里、衣花、源樹、新の四人は島の唯一の同級生。フェリーで本土の高校に通う彼らは卒業と同時に島を出る。淡い恋と友情、大人たちの覚悟。旅立ちの日はもうすぐだ。


〇最後に

この中に書ききれなかった作品ももちろん沢山あります。皆さんも自分にぴったりな作品を見つけて見てください!!

 

そして、

明日はぼくのメジャースプーンの初日!!!

辻村深月シアターの完走を心からお祈りしています!!!