くちびるに歌を

くちびるに歌を

散らぬ牡丹の一つでいい。君の胸を打て。

自己紹介

「碧雫」で「みな」と申します。

舞台を中心に俳優さんを見ることを趣味にしています。ジャンルを増やしすぎてよく分からなくなっているところがありますが「演じている人間」が好きってことは一貫して変わってません。

 

好きなもの一覧

 

推し

StarS

箱推し。WOWOWオーブコンから。人生で1番大好きなユニット。再始動する日を気長に待っています。

 

井上芳雄(FC)

WOWOWの「モーツァルト!」から。伸びのある歌声と笑い声が大好き。生き方を尊敬してます。

 

神木隆之介

2014年からの長年の推し。世にも奇妙な物語「未来ドロボウ」から。目線に特徴のある演技、人生観、その全てをひっくるめた概念が大好き。

 

岡田将生

昭和元禄落語心中から。翳りのある演技と素の性格のギャップが大好き。

 

浦井健治

新感線の「薔薇とサムライ」から。演技と性格のギャップ、芳雄さんにツッコまれる姿が好き。 

 

名刺代わりの作品3つ

劇団☆新感線「SHIROH」

TRUMPシリーズ「ヴェラキッカ」

「Dear Evan Hansen」

劇団の中での変わり種のような和製ミュージカルが大好き。DEHは例外で、トニー賞中継で一目惚れした作品。3つともテーマはバラバラだけど、喪失を描いている作品。一概に優しい物語とは言えないのも共通しているかも。

大好きな小説家

辻村深月が人生。愛読書はディケンズフランス革命ロマンスもの「二都物語」と 辻村深月の大学ミステリ「子どもたちは夜と遊ぶ」。日本の文豪だと宮沢賢治芥川龍之介が好き。

大好きな音楽

米津玄師とヨルシカ。意識してなかったけど、宮沢賢治の作品で曲を書いている2組だった。あとは、弦楽器と合唱にときめきがち。

好きな脚本家

野木亜紀子中島かずき、末満健一、小林賢太郎坂元裕二

好きな国

イギリス。大好きで大切な国。

 

【随時更新】推しまとめ - くちびるに歌を

 

続いてジャンル別のお話。

ミュージカル

歌っている人を見るのが大好き!よって、ミュージカルというジャンルの評価がガバガバだし甘々。見る作品は内容で選ぶというモットーあり。多ステよりも1.2回ずつ色んな舞台を見る派。

いつから→2013レミゼ~/2016 WOWOW 、M!芳雄ver.~

お気に入り

・1番は決められないけど、民衆が動くミュージカルが好き。レ・ミゼラブルとか1789とか。

・海外ミュージカルだとDEHイギリスで観劇して以来、全ての曲が大好き。

 

劇団☆新感線

劇団箱推し。いまだ髑髏城からの脱出が成功してないオタク。

いつから→2016 WOWOW 若ドクロ~

お気に入り(3つ)

・圧倒的1番はSHIROH。DVDと戯曲を持ってる。

薔薇とサムライ。歌が多い新感線が好き。

髑髏城の七人。推し髑髏は若、鳥、下弦、極…って言ってるけどどれも好き。

 

TRUMPシリーズ

ほの暗いけどどこかに光がある物語が好き。歌が多い作品も好き。

いつから→はじめての繭期2020~

お気に入り(3つ)

ヴェラキッカ。切ない。全ての歌が大好き。

・LILIUM。初めて触れた繭期。全ての歌が大好き。

グランギニョル。話が哀しすぎて大好き。

 

舞台刀剣乱舞

刀ステと映画がメインのオタク。一挙無料配信にまんまと引っかかり、悲伝で心を砕かれた。キャラクターを通して俳優さんの演技を見ているタイプ。
いつから→刀ステ一挙無料配信2020~

お気に入り

・全部好きだけど1番は悲伝。悲伝から慈伝の物語の流れがとても素敵だった。


TEAM NACS

新規。めちゃくちゃハマっているくせに、イマイチ自分の立ち位置が掴めていない。北国に微妙に近いところに住んでるので、勝手に親近感を持ってる。

いつから→2020 WOWOW WARRIR~

お気に入り(3つ)

COMPOSER。音楽家の物語というテーマが好き。

・悪童。脚本が好き。

じわじわ好きになったのはPARAMUSHIR。テーマソングが大好き。

 

たまに他の演劇のことも呟きます。NODA・MAP三谷幸喜作品との相性が良い。

 

MIU404

偶然1話から見る。こんなにハマるとは思ってなかった。未だにずっと404を引きずってる。続編希望。

いつから→2020~

お気に入り

・全部好きだけど特に4話と6話と11話。

ドラマだと
相棒(神戸)、カルテット(家森)、昭和元禄落語心中(菊比古、助六)アンナチュラ(中堂、ミコト)
も好きです。

 

韓国映画 神と共に

偶然見に行ってまんまとハマって帰ってきた。3.4章を楽しみに待ってる。
いつから→2019 1章、2章~

 

ハリーポッター

幼少期から好きなジャンル。初恋の人はスネイプ先生だった。呪いの子の舞台に期待している。
いつから→2010~(小説)

 

ここまで読んでいただきありがとうございました☺︎︎︎︎

ブログもよろしくお願いいたします!!

 

碧雫

【随時更新】推しまとめ

基本的に私は俳優さんを注視して見ることが多いのですが、別口で、その中でもこの人のこの役が好き!!!というのをまとめてみました。

 

 

グランドミュージカル

レ・ミゼラブル:アンジョルラス (上原理生)
ここから全てが始まった。
ガブローシュ→エポニーヌ→ABC...と推しが変遷してる。ABCは今でも好き。
特に理生さんのアンジョは砦前でグランデールに必死に何かを訴えて叫んでいる回があり(「お前は逃げろ」と言っていたように見えた)、その事が衝撃的で未だに鮮明に覚えている。
あと、イギリスで見たブロンドグランデールと銀髪ジャベールのビジュアルが素晴らし過ぎた。

モーツァルト!:ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト(井上芳雄)
芳雄ヴォルフに出会っていなかったら私はミュージカルオタクになっていない。
1幕終わりの影を逃れての全てが大好きすぎる。このシーンで私は芳雄さんに一目惚れした。

才能に追い詰められる役が似合いすぎている。彼はちゃんと、恐れ知らずで向こう見ずで、だけど寂しがり屋の1人の青年だったのに。

1789バスティーユの恋人たち:ロベスピエール(古川雄大/三浦涼介)
ほんと雄大さんのロベピはカリスマの極みだから部下になりたいし、三浦さんのロベピは自分の勝手な解釈とばっちりあってしまって泣き崩れた。誰踊の圧倒的な存在感。そして物語のラストの未来を暗示するかのような「全てを悟ってしまった」ような刺すような視線が大好き。私は三浦さんのギラギラした役というか、不器用な意志を持ってしまった役にハマりやすいのかも。
1789はロナンと革命トリオも大好き。

フランケンシュタイン:アンリ(小西遼生)
この混沌とした物語の中でこんなに「可哀想だ」と思った人はいないと思う。

 

新感線

SHIROH:シロー(中川晃教)
「信仰」してる演目。シローくんは勝手に「燃えながら落ちていく彗星」だと思っている。圧倒的な光のあまり周りを焼き尽くしながら落ちてしまった星。とても綺麗でとても悲しい。中川さんに「歌で人を操れる少年」って言うのを付与した新感線、本当に尊敬する。

中川さんの主人公力がこの物語の悲劇性を加速させているように感じられる。また、これ見て以来中川さんが神に歯向かう歌を歌うと心臓が痛くなるようになった。

髑髏城の七人season鳥:蘭兵衛(早乙女太一)
私が鳥蘭が大好きな理由は罪深いからだ。みんなに情をかけた上での自己破滅。そして情をかけたものはみんな不幸になる。
蘭兵衛さんの時は極楽と無界の里の皆に情をかけて、蘭丸の気持ちは押さえ込む。蘭丸の時は天に情をかけて、蘭兵衛さんの気持ちは押さえ込む。1度も自分のために生きれていない。責任の負えない情を振りまく鳥蘭さんが嫌いだし、同時に不器用にそう生きるしかない彼を愛おしくも思う。

髑髏城は下弦捨/下弦霧丸、極兵庫/夢三郎も大好き。

薔薇とサムライ:シャルル(浦井健治)
私の推しキャラクターの中で一番生命力が高い。シャルルほんとに可愛い。めっちゃ動く。
おすすめは天海さんの後ろで軽やかにラテンダンスをするシャルル。

ジパングパンク:心九郎(三浦春馬)
大阪決起の歌が大好きなんだ……

 

末満作品

TRUMPシリーズ:シオン・ヴェラキッカ(松下優也)
結末を考えると胸が痛くてたまらない。愛する人への贖罪のためにここまでしてしまう愚かさや誠実さが哀しくて大好き。幻想幻愛メランコリックの時の表情を見て欲しい。

松下くん、生きるのがしんどそうな役が上手だね……死にたいわけじゃないけど、生きていることに嫌気がさしてるというか。厭世的というか。

舞台刀剣乱舞:山姥切国広(荒牧慶彦)
最終的にここに落ち着いた。戦えば戦うほど主人公みを帯びてくるところと独特の視線の送り方。悲伝の爆発的な演技で惚れた。

過去を乗り越えられた強い人物だから、正確には推しではないんだけど、心から応援したい人物。1番脳裏に焼き付いて離れないのが円環を巡ると宣言した山姥切国広です。

TRUMPシリーズ:スノウ(和田彩花)
秘密を抱えて生きる寂しそうな女の子。翳りのある表情とあの一言の声色が美しくて大好き。彼女がリリーちゃんとまた出会える日を願って止まない。

TRUMPシリーズ:ダリデリコ(染谷俊之)
死者を背負えば背負うほど誇り高くなるところ。あれほど強いのに全てを失う運命の哀しさと祈りの姿勢が好き。

新約LILIUMの短編を読んだ。末満さん???

 

 

その他

愛と悲しみのシャーロック・ホームズ:シャーロック(柿澤勇人)
私が見たかった柿澤さんがそこにいた。弱くて自分の頭の良さに無自覚で、相棒の過ちにも気づいてしまうところが好き。

DEAR EVAN HANSEN:エヴァンハンセン
優しくて愚かで不器用で罪深い等身大の高校生。その、ままならなさが恐ろしくリアルで愛おしい。

ぼくのメジャースプーン:「ぼく」(田中亨)

大好きな小説のキャラクターを丁寧に大切に再構築していて、感謝しかない。高校生になった「ぼく」も田中くんに演じてもらいたい。

 

番外編 ドラマ・映画

MIU404:志摩一未(星野源)
伊吹の手網を握っているようで、並行して走っている性格であるところ、自分を許せない弱い部分を併せ持つ実直さが大好き。また、自分の生に無頓着なのに、ちゃんと生きることを選択したことが好き。伊吹との関係が「互いを救いあっている」であるところが好き。

カルテット:家森(高橋一生)
軽い性格であるのにも関わらず、本命の子には奥手。ヴィオラを引く姿はもはや神々しい。屁理屈ばっかり話すけど、自分の気持ちには素直で仲間意識が芽生えるところが好き。

昭和元禄落語心中:菊(岡田将生)
濡れた子犬のような翳りのある演技が好き。助六と2人で過ごしていたときのあの雰囲気が後の悲劇を引き立てていて地獄。落語が全てになってしまったことが悲しくてならない。

神と共に:ヘウォンメク
1章では元気なお兄ちゃんだなって思ってたのに、2章の過去編で沼に突き落とされた。そしてその過去が壮絶だったのに、その過去に心当たりがないことが切ない。

ハリーポッター:セブルス・スネイプ
「always」。そして、彼の名前。これに尽きる。

 

番外編 見たら絶対好きになる方々

二都物語:シドニーカートン(井上芳雄)
人生の推し。原作をバイブルにしている。飲んだくれの弁護士だけど、愛する人のためにその身を捧げた主人公。多くは語れない。再演を願い続けて8年近くになる……

ルドルフザラストキス:ルドルフ(井上芳雄)
曲が良すぎる。見てしまったら最後だと思っている。苦悩する王子様だということしか私はまだ知らない…

 

まとめ

3言で表すなら私の好きなキャラクターは「喪失、追慕、自己犠牲」。

・秘密を抱えながら飄々と生きている人。
・大切な人の思いを背負って生きている人。
・他人にとっても自分にとっても愚かなところがある人。
不本意に神様になってしまう人。
・自分の幸せのために生きれない人。

2023年観劇まとめ

新生活で趣味の方にも色々変化がある1年でしたが、なんとか生きてた!偉い!

ということで今年の観劇をまとめました。コメントは好きなことを好きなだけ。

 

 

1月25日 マチネ エリザベート

高校からの友人と参戦。


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我ら息絶えし者どもガチ勢だったので、開始1分でハンカチ持ちながら涙ぐんでしまったんですけど、隣に座っていた同年代くらいのお姉さんも涙ぐんでました。同志だった。

ウィーン版歌詞
「我々は逃げ場のない世界の最後の住人
(中略)
我々は自殺に駆られる世界の最後の住人
(中略)
出来事は全て時をやり過ごす助けに過ぎず
全ての苦しみは慰みゆえにお前の破滅をよろこんでみていよう」

日本版歌詞
「誰一人知らぬ帝国の滅亡
少しずつ教えよう災いの源
不幸の匂いを人は嗅ぎ分ける
賽は投げられたお前の過ち」

ウィーン版の歌詞は、そもそも世界が荒廃していて、どんずまりって感じがする。民衆はその事に自覚的であり、世界がゆっくりと退屈に終焉に向かっていく慰みにエリザベートの人生を見ている。ハプスブルク家は全てが飽和したから終わった。この国の住民は終わりをひしひしと感じているけど、逃げることは出来ない。

日本版は死の概念が知らぬうちに周りを覆っていく感じがする。「お前の過ち」のところでエリザベートを指さすのが心臓がヒュっとなるからかなり好きです。この歌詞はあくまでエリザベートの人生を指していて、エリザベートの結婚がハプスブルク家の破滅の引き金になっている。
あと、最終弁論の
「お前だけ知らぬ帝国の滅亡」

がグサッときますね。

3月30日 ソワレ 蜘蛛の巣城

やっぱりマクベスは良い。

 

4月29日 ソワレ 新約リリウム

配属地決まってからヤケになってチケット取りました!!!

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初演と再演のファルスの「少年性」の解釈の違いがめっちゃ面白かった!新約ファルスの純粋でだからこそ、人間味がないという矛盾がカチッとハマった。人間の気持ちが分からない「化け物」のようでしたね。実は、最初に見た時から「あっきーさんみたいだな……なんでだろ……フランケンとなんか雰囲気被ってるっけ??」って思ってたけど、終盤唐突に「シローだ……」って腑に落ちたし、それ気づいたこと自体に絶望した。「自分は悪くない。自分は正しい。世界が悪い。」そう信じ込ませるような太陽のような力。無邪気で無垢で光で「主人公声」なんだよな……
特に、1回目の願うような「僕をひとりにしないで」2回目の子供が癇癪を起こすような「僕をひとりにしないでよ!!」やばい。感情のスイッチどうなってる?

 

7月29日 マチネ ファントム
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再び高校からの友人と参戦。

1幕は初演と演出こんなに変えるんだ〜って発見が多かったんだけど、2幕はエリックの過去のときの真彩さんのダンスと少年エリックの井伊くんの慟哭から一気に物語に引き込まれた……
あと、和樹さん歌い方少し変えたよね???凄い……

 

10月9日 ソワレ スリル・ミー

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99年が大好きな人間なので、達成くんがどんなテンションで歌うかワクドキしながら待ってました!!!!!!

前田くんは噂に聞いていたように後半にかけて壊れたロボットみたいになってて、怖……凄...って絶句した。遠目からでも顔が良いのが分かる。個人的には子どもと話す時の声をものすごく無理やり出してるように聞こえて怖凄ポイントが1番高かった。
「彼」は弟がいるのに子ども慣れしてないんだね。

達成くんの私はめっちゃ彼と対等って感じがしたんだよね。もしかしたら彼よりも力が強くて頭も良くて人間関係も良好なんじゃないかな。全てを持っている私が彼へ従わざるを得ない唯一の理由は彼への恋愛的な側面だけ。そこがあるから彼は優位に立ててる。

99年で彼が後半にかけて焦り始めるの、今までのパズルのピースが繋がったからじゃないか。
彼が優位に立つために利用してきた私の感情は思っていたよりも重く巧妙で打算的だった。私そのものが彼にとっての首の縄だし、牢獄でもある。彼は自分が得体の知れない悪魔と契約したと感じたんじゃないかな。


10月28日 ソワレ ロミオとジュリエット

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向こう見ずで熱烈な渇望だった。
1789を思い出しちゃいました。熱くて危うい空気感がある。
ロミオの生きたいという気持ちが強いので、そもそも物語が悲劇に向かってないように見えた。ほんとにすんでのところでボタンを掛け間違えた結果かも。
特に、マキューシオがすごい。
ハイになって軽口を叩くのにふとした時に感情が抜け落ちた顔になるのが気になって幕間に速攻お名前をパンフで確認した。
ミュージカルの平マキュが好きだったんだけど、似たものを感じたな。なんかロミオに含みのある感情を持ってそう。途中から口が回りすぎてロミオに「もういいから」って言われてたところも
ロミオに対して友情というか変わらないで欲しいって束縛的な感情になってたのかな。あとダンスの時も女性と嫌そうに踊ってたし、男子女子普遍的に踊ってた気がするんだよなあ。女性パートうまかった。
原作でも感じてたんだけど、マキュってペラペラずっと喋ってるんだけど、自分の意思に反して口だけが滑ってる感じがしてたんだよね。我に変えるのを恐れてずっと喋っているように感じる。
ずっと不足してる感じ。空っぽ。満ち足りない。チグハグ。
大人になるのを恐れてる子なのかな...?

ベンヴォーリオはマキューシオに対して1歩先に大人になっている風格を感じた。
ベンヴォーリオも良かった.....矢部くんは天てれぶり。
ベンヴォは勝手に世話好きのみんなのお兄ちゃんってイメージを持ってたんだけど、幕が空いた瞬間の乱闘の激しさと鋭い目線にびっくりした。本質は喧嘩っ早いとこがあるけど、それを自制心で抑えられるちょっとだけ「大人」な子なのかなって感じる。
そして、ロミオ。良いですね。
私はいつから真宙くんを認識したのか全く覚えてないんだけど、セトウツミもTRUMPもめっちゃ良かったので、翳りのある愚かな若者の演技が刺さりました。
全ての行動が短絡的で愚かだなっては思うんだけど、10代の真っ直ぐさはそうするよなって思わせる感じがした。あと殺陣凄すぎない?????殺陣ばりばりの新感線で見たすぎる。髑髏城で待ってて良いですか??????
ジュリエットも良かった!!!!!!
か弱い女の子って感じではなく、芯があってはっきりしているのが好きだった。低い声が素敵。多分悲しみと怒りが同時に来るタイプで、等身大の女の子って感じがした。その性格だからこそ短刀で胸を貫けるよなって納得感があった。
とーるくんのベンヴォーリオが気になりすぎるから円盤買いたいな…

 

11月4日 刀ステ 単独行

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まんばちゃんから黒まんばちゃんへ煤けた太陽の物語を贈与したとするなら、
黒まんばちゃんは今までの山姥切国広の思いの象徴であり、そこを受けいれ過去と決別する行為なのか。
正直何があったかのみ込めない。NODA・MAP観終わった後みたいな気持ちになった。

私は失ったものをずっと引きずり続けてる愚かな人間(つまりはシオンヴェラキッカみたいな人)が大好きで共感できるので、今回の話が刺さったわけではないんだけど、末満に「知ろうとするな。分かるわけがない。他人なんだから。ただ思いを馳せるだけで良い」って言われたの、本当に救いになったよ。
そうだね。救おうとする精神は、奉仕であると同時にすごく上からな目線なんだと思う。分かろうとしなきゃ、救おうとしなきゃって相手が何も出来ない弱い者って決めつけてるのと同じだ。相手のことが分かるのは相手自身だけなのに。
だから、こっちに出来ることは割り切ること。相手のことなんて知れっこないって割り切ること。その分、想像すること、相手の立場に立って私だったらどう思うかと考えること。
それは相手を自分の方にはめるのではなく、相手を信じることと同じだよね。

末満がシオンには甘いバッドエンドをまんばちゃんには未来を与えたの分かる気がする。
シオンはノラのために全てのことをしたけど、肝心のノラの意思って分からないんだよね。シオンが決めつけてただけで。それってすごく傲慢だ。

 
単独行は死者を弔い、向き合うためのものであり、PTSD心理療法である。あえて当時のことを思い出して、失った者への向き合い方を変えて乗り越える。まるで儀式みたいだ。
多分悲伝後の山姥切国広って相当ボロボロだったんだと思う。黒まんばを作り出すくらい。
友達に山姥切国広って三日月宗近をこんなに慕ってたっけ?って質問を投げかけられていたんだけど、山姥切国広は「目の前で三日月宗近を失った」からそうなっていると思う。ただ、同時に山姥切国広は誰を失っていてもそういう感情になったかもしれないとは私は思う。
「救いたい」というのは彼の後悔から来ている。自分ならそうできるんじゃないか。自分なら気づけたんじゃないか。
それは自信のなさからくるメシアコンプレックスだ。
まんばちゃんは過去を過去にして未来を向けた。
山姥切国広、正確には推しではないんですよね。乗り越えてしまったから。
1番脳裏に焼き付いて離れないのが円環を巡ると宣言した山姥切国広で。光の鱗粉が落ちるみたいにキラキラ光っていた。ずるいと思った。どうしようもなく私は役者という人間が好きだ。自分の中にスポットライトがあるような、その場を掌握できる俳優が好きだ。
あの場面あそこにいた全ての人が彼に心を掴まれていた。話どうこうではなく、純粋にずるいなって思った。ずるい。あんなの見せられたら応援するしかないじゃんか。
あんな0番でキラキラ輝いている姿を見たら役者って職業を好きになるしかないじゃんか。


まんばちゃんが円環を巡るっと行為は地球の時点と公転みたいな感じ?二重に回ってる??怖いのが三日月がリスタートするのは刀剣破壊なのだとしたら、本丸が虚伝に戻るリスタートの鍵はなんなのだろう。この先に最悪があるのかな。
山姥切国広が暖かな場所にたどり着けるように願って止まないよ…

 

12月8日 神木隆之介トークショー

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神木くんのことが一生大好きです!!!!

 

配信で見た舞台たち

ミュージカル進撃の巨人
刀剣乱舞禺伝
ひかりふる
ファントム
首切り王子と愚かな女
ベッジ・パードン
ハミルトン
太陽
吸血鬼すぐ死ぬ
刀ミュ伊達双騎
宝塚1789
笑の大学
PSYCHOPATH2
バクマン
薔薇とサムライ2ゲキシネ
刀ステ感謝祭
千と千尋の神隠し
46番目の密室
刀ミュ 花影

ハンサムライブ2014

ハンサムライブ2016
ベートーヴェン

ベッジ・パードン(WOWOW)の感想。悲しくて優しくて面白くて残酷。

実はイギリス短期留学前に見るために録画したのですが、時間が取れず今やっと見ることに……逆にイギリス行く前に見てたらメンタルブレイクしてたから今見て良かったかもしれません!!!

 

夏目漱石(野村萬斎)

全てお前がまいた種だろ!!!って気持ちもありつつ、それでも頑張っている姿や落ち込んだ姿が応援したくなるような、胸に刺さるような、絶妙に愛嬌があるキャラクターでした。ずっとずるいよ……って呟いてしまいました。
野村さんの声って独特だからその感じが役にマッチしていて面白かったですね。

 

畑中惣太郎(大泉洋)
絶対裏切ると思ってたので、裏切ってくれて嬉しかったです。大泉さんがそういうキャラクターで輝くことは、NACSにハマった経験のある私は詳しいんだ
裏切る経緯を話してる時、切実なのに笑いが起きているのが印象的でした。そのシリアスとコメディのバランス感覚が絶妙だな……

 

グリムズビー(浦井健治)
浦井くん!!!めちゃくちゃ動く!!!クッキー食べる!!!可愛い!!!と思っていたら、後半の悲しそうな瞳にたまらなくなってしまいました。

 

アニー・ペリン(深津絵里)
最後の最後の一言の声色に持ってかれました。
哀しくて愛おしいキャラクターでしたね。ベッジパードンって、夏目漱石の目を通した、彼女自身の物語だったのかもしれないな。

 

色々(浅野和之)
1人何役やりました?!??!?!?

 

私は「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」が何度も見返しても飽きないほど大好きなのですが、「ベッジ・パードン」も本当に素敵で大切な作品になりました。
三谷幸喜の描くイギリスが本当に好きなのかもしれない…………最高の気づきです…………
次イギリスを描く際は教えてください三谷さん。速攻行きます…………

 

首切り王子と愚かな女(WOWOW)の感想。終わりゆく王国と人生の最果て。

本当にやっと首切り王子と愚かな女を観れまた。
親の顔ほど見たテイストの話だった…………
私、幼少期の頃から主に読んでいた小説ジャンルがヨーロッパの架空の王国が舞台のファンタジー(ミステリ)だったので、首切り王子完全に一致でした。ファンタジックで俗的で現代的。まさに、大人のためのおとぎ話でしたね。

 

大好きだったポイントを3つ。

・OP
OPの出方で100点をたたき出しました。芳雄さんの繊細で綺麗な声とヴァイオリンと照明。全てが綺麗すぎる。

・台詞のリフレイン
同じ台詞が違う場面や違う人物によって繰り返されることが、本当に好きでした。
例えば、
トルが幽閉されていた1度目の台詞、召使いが死んでからの2度目の台詞。
妹リビが死のうとしていた場面の台詞と、姉が死のうとしていた場面の台詞。
終盤のリビの台詞とトルの台詞。
ミュージカルにもよく使われていますが、リフレインって引用であり対比であると私は感じています。リフレインによって現れる対比構造が鮮やかで美しかった。

・世界観
この舞台を見始めた時の第一印象が「死に包囲されてる生」だったんです。召使いの首をも切る首切り王子。母を失った愚かな女。滅びていく王国。
あの王国の宮殿の周りは絶望に溢れていて、死に完全に包囲されている。そして、どんどん死に押し込まれて生の範囲が狭くなってきている。どこかに逃げてしまいたいのにどこにも行けない。あぁ、もうこの世界はどんずまりなんだな。元々先はない。そういう諦めが漂っているように思えたんです。
そして、もしかしたらこの世界観はトルの人生にも一致してるんじゃないだろうか……

 

登場人物別感想です

リビ
主人公が狡猾で目ざといところがこの物語の味であり、醍醐味であると思いました。
「ダサいな」などなどのツッコミで場をほぐして、なんだかこの話を身近なものに変えていました。そしてその現実的なツッコミがファンタジックな話とアンバランスにならないのが凄い。
この物語の中でリビも自分の人生を救済したかった1人なんだと思いました。トルとおんなじだ。
リビがどうかトルの代わりに世界を見届けられますようにと願ってしまいます。

 

トル
トルは産まれた時から祝福されなかった子でした。だから、彼の子供っぽさは失われた子供時代を取り戻そうとしてるゆえなのかもしれない。彼は、ひとりぼっち。どんずまり。王国と同じように彼にも先が無いんです。
そして、何よりも芳雄さんの演技力が大爆発しているように感じました。泣きそうな「呪い?」って声や「そしてそれだけが余の全てになった」の目の真っ黒さ。そう、その芳雄さんが私は見たかったんですよ!!!!!!!!
M!から入った身だから、若くて素直で真っ直ぐで向こう見ずで不遇で不幸で無力な、キラキラした王子様オーラを放ちながら地獄を突っ走る若者である芳雄さんの演技がめちゃくちゃ好きなんですよね…………
リビもトルも2人とも同じ色なんだな……2人とも救われたかったんだな……ってそう思わずにいられません。救われて欲しかった……

 

ロキ
めちゃくちゃ良いキャラだなと思って好いてました。自分がなくて、地に足ついてなくてふわふわしてる。全てをなあなあにして、場に流される。でも彼の優しさとか暖かさは、周りを温かくはしてるんですよ。
後半…………

 

女王
女王と母の両立と混沌が感じられて本当に好きでした。影踏みするところとか飴を上げたいところとかは母の顔、でもトルを器にしようとしていた手段を選ばないところとかは女王の顔、その境界がはっきり別れているのではなく同居してるところが魅力的でした。


今更ながら見た「首切り王子と愚かな女」、私が見たい井上芳雄2021~2022のグランプリをとってしまいました。おめでとうございます。
ラグタイムも期待しています。

2022年観劇まとめ

お久しぶりです。
ブログの書き方迷走期に入ってました。
とりあえず箇条書きから普通の文章に修正する時期を伺ってます。ぬるっと移行するので暖かい目で見守ってください。

 

現地

5/25マチネ 辻村深月シアター「ぼくのメジャースプーン」
6/17マチネ「ハリーポッターと呪いの子」
6/23ソワレ「ガイズ&ドールズ」
8/27マチネ「ハリーポッターと呪いの子」
12/14マチネ 劇団四季「リトルマーメイド」
12/25海ねこ症候群「孤独の後始末」Aチーム

 

配信

・ヴェラキッカ(配信×3)
SHIROH、DEHに並び立つ大好き作品になってしまったな…幻想幻愛メランコリックの歌詞を思い出すと未だに泣いてしまいます。

 

幻想幻愛メランコリックの話を好きなだけ
幻想幻愛メランコリックって私はシオンの歌だと思っています。シオンの歌だけどシオンは歌えない歌。
私はこの歌をシオンのイニシアチブのせいで皆が歌い始めてると思ってるんです。でも同時にイニシアチブを取られた住人たちの屋敷での暮らしの深層心理とも捉えられると思うんです。だから、共同幻想の外側にいるシオンは祈れない。シオンの言葉だけどシオンには歌えない。

あとこの歌のフォーメーションほんとに大好きで。登場人物がこの時だけ、群衆って大きな括りになる感覚を覚えます。シオンvsその他って感じ。行き交う群衆の中、祈る群衆の中、シオンだけは動けない。シオンの孤独感が浮き彫りになるようで本当に大好きです。

歌詞でいうと、特に好きなフレーズは「だから例えばの話をしよう」です。最高じゃないですか??だって、これは決して叶わない話ってことになるんですよ。「例えば」って仮定の話だけど、ここではifじゃなくて仮定法過去なんです。希望の話をしてるのに絶対叶わないっていう絶望が織りまぜられてる美しすぎる。

 

「ノラという名の老貴族」について
私は「ノラとシオンの一体化」だと思ってます。
きっとカイがイニシアチブ切っても彼の隣にはずっとずっとノラがいる。なんなら、彼そのものがノラになっているのかもしれません。初めシオン¦ノラだったものが、シオン=ノラになって、シオン<ノラになった感じ(説明むずかしい)
ずっと2人しかいない世界で暮らしていたら、(しかも相手が自分にしか見えないものだとしたら)、自他の境界線はきっとあいまいになると思うんです。
漆黒天見たことによってやっぱりその考えが確信に変わりました。「あなたと私を隔てるものはなんなのか」って問い、末満さんのサビですもんね……

それはそうと私ノラの人格でノラの言葉を話してるシオン見たら死んじゃうんですけど……

 

・ミュージカル刀剣乱舞 江水散花雪(ライブビューイング)

私は刀ステのまんばちゃんが大好きなのですが、江水のまんばちゃんは噂には聞いていましたが違った角度からの新しい素敵なまんば像を生み出していて、本当に感動しました。刀ミュのまんばちゃんの成分はニュートラルなまんばちゃん+重い過去という感じで、重い過去がなかったらこのまんばちゃんは普通に暮らしていたんじゃないかなとしみじみします。まんばちゃんの生活感がある感じがまんばちゃんの死に急ぐ姿勢と矛盾していて良いなって思っています。

 

江水を初めて見て、刀ミュはもしかしたら自分との対話(アイデンティティである持ち主との対話も含む)をして初めて成長できるって考えが根本にあるのかなと感じました。だから、まんばちゃんの今後提示されるかもしれない過去の話は、まんばちゃん自身が自力で乗り越えることでしか救われないのかな。刀ミュの世界は確かに優しいけれど、誰かに救われるということよりも救いは自分で勝ち取るしかない世界だからまんばの過去はまだ「トラウマ」のままなのかななんて思ったりしました。


・ミュージカル刀剣乱舞 静かな海のパライソ(配信アーカイブ)

パライソ、内容的にはすごくフェアだなって思ったんですよね。誰もが事情があって。誰もが責任の一端を背負っている。争いを綺麗事にしない。ただ、私はSHIROHという作品を信仰してしまっているのでこれ以上は語れない…

そもそもミューオタ的例えだと1789とMAのフランス革命くらい描写の視点が違かったので、和解というか「その視点もあったか!!!」という驚きが大きかったかな。総じてとても良い舞台だった。あと江水との対比が凄くてこの順番で進めてくれた友人に感謝しました。

鶴丸役の来夢くんの歌が本当に素敵で「これがミュージカル世界の新星…」と震えました。

 

・ジャックザリッパー(WOWOW)小野・松下・加藤バージョン
松下シオンで深手をおっていたので、松下アンダーソンを震えながら見ました。

 

神州無頼街(ライブビューイング)
本当の親を切り、仮初の家族を始める話に大納得しました。永流先生と揚羽ちゃんの関係が本当に好きです。続編どこにあります???????

草臥。宮野真守さんがいるとこんなに安心感があるんだなと思い画面に映る度に笑顔になりました。ただ、草臥の口から私のアニメの最推しの声が聞こえるので毎秒脳内がバグってます。一生歌って幸せに暮らしてほしい……

永流。名前呼ぶシーンで「か、かわいい!!!!!!!」となりそれ以降ずっとかわいいゆるキャラに見えていました。と、思ったら2幕終盤ですよ。あの刀を突き刺した時の笑顔が衝撃すぎてその周辺の記憶が消えました。あとライブビューイング後友達と語らってたのは9割この場面です。

 

ミュージカル刀剣乱舞 三百年の子守唄(配信アーカイブ)
よく生きられたってことがキーだろうな。これ不幸だったって訳じゃなくて「幸福ではなかった」なんだね。

 

舞台刀剣乱舞 綺伝
私は刀ステの三日月宗近と山姥切国広の関係を「託す託される」関係であると捉えてるんですがきでんを見て、その連鎖は受け継がれていて、山姥切国広と山姥切長義の間でも無意識に「託す託される」を行っているんだなとしみじみしました。彼なら山姥切国広が三日月宗近奪還の使命に押しつぶされそうになってたとしても意地でもすくい上げてくれそう。


あと、次の情報量多くないですか???私、末満さんの登場人物が何かを失った後の日々の描写がめちゃくちゃ好きなので(悲伝→慈伝とかLILIUM→黒世界とか)三日月を失った山姥切国広にフォーカスされるとかなり怖いです。

 

舞台魔法使いの約束 第1章(全景YouTube)
ムルが可愛い。

 

舞台魔法使いの約束 第2章(全景YouTube)
ムルがほんとに可愛い。
物語の加速が凄くてジェットコースターかと思いました。

 

レディ・ベス(DVD)
若いいっくんに震えつつ、花總さんの美しさに見とれつつ、先輩の推しさんをウォッチングしてました。
あと、平方フェリペ、めちゃくちゃ好きです。

 

花ト囮(公式YouTube)

DAZZLE "Misty Mansion"【SUB】 - YouTube
気になったので見てみました。
ラストで笑顔になりました
来年の配信終了前に太陽とヘッズアップと刀ミュも見なきゃ……

 

漆黒天(配信)
末満さんへ
匂わせで終わらないで
私より

でも友達と考察で盛り上がれたのでオールオッケーです。

 

ダディロングレッグス(配信)
あまりに美しい話すぎてずっと泣いてた。よしおさんももねちゃんも大好きだ。

 

ポーの一族(DVD)
楽しい。
楽しすぎたので花組も見ました↓

 

花組 ポーの一族(U-NEXT)
やっぱり楽しい。1789好きの血が滾る気がします。

 

ステイシーズ 少女再殺歌劇(U-NEXT)
末満さんはアイドルをなんだと思っているのか…………お友達の推しだった工藤ちゃんの姿が見れて良かったです。可愛かった。

 

薔薇とサムライ2 海賊女王の帰還(ライブビューイング)
なんかSHIROHの欠片を感じてしまって胸がギュッとなった。人類最強の天海祐希さんが見れて良かったです。私は2幕の冒頭に恋をしてしまいそこから記憶がありません。そして、ニコルちゃんがあまりにも良かった。

 

以上!!!
なんだかんだ忙しかったけれど、沢山舞台を見ることが出来た1年でした。

来年も良い年になりますように……

 

海ねこ症候群「孤独の後始末」の感想。幸せになって欲しいと願うことは果たしてエゴなのか。

12/25 Aチーム

中野スタジオあくとれ

ご縁があり見てきました!

 

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いつもと違う観劇環境でドキドキしましたが、皆さんの熱量にただただ圧倒されました。

あらすじはチラシの裏面の通り。

 

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ウェディングプランナーのお話をどういう切り口で描くのかなってワクワクしてたのですが、女性同士のウェディングを描くという入りに大変驚くと同時に素敵だなと思いました。そしてその本人たちではなく裏側の視点を描くという……深く考えさせられました。

ウェディングプランナーはお客様の幸せを願う仕事です。でもここまで自分たちが頑張って来たから成功させたいというスタッフ自身の思いももちろんある。それが上手く噛み合っているように見えて物語を通してすごく素敵に映りました。お客様を思う思いと自分たちの努力が報われて欲しいという思いが両立して素敵に見えたのは、キャラクターたちが「人を」幸せにしたいという思いを皆持っていたからかなと自分は解釈しました。お客様の幸せも、仲間のスタッフの幸せも、恋人の幸せも、娘の幸せも、そして自分自身の幸せも絶対叶えたい。叶えてやる。
それって何だかお芝居そのものに似ているのかなって思いました。その熱量がリンクした時にお芝居がより味わい深いものになった気がします。

ただ、この物語は単に硬い教訓めいたものではなく、キャラクターたちがコミカルで愛らしかったのが好きだなと思った点でした。物語が進むうちにだんだんと観客である私自身もこの結婚式が成功して欲しい……!!と強く願うようになっていました。この作品がミュージカルだったら、結婚式場の扉が空いたあとの暗転で爆音で拍手している自信があります……(笑)

 

素敵な機会に恵まれて良かったです。
これからも陰ながら応援させていただきます。

 

次回は6月に王子小劇場で新作があるそうです!!!
このブログをご覧になってくださった皆さんも良ければぜひ!!!