キレイー神様と待ち合わせした女ー 〜神木隆之介の初舞台を最前で見た女〜
キレイー神様と待ち合わせした女ー12/28 ソワレ
除夜の鐘が鳴る3日前に最推しの初舞台を最前真ん中で見るなんて誰が想像しましたか？？？？
長いので項目立ててみました！
論文みたいな長さになってしまいました、、、許してください、、、
3.4.5が本編です！！(笑)
1.私と神木隆之介
先に言います。
私は神木隆之介くんが大好きです。
神木隆之介くんを推させていただいています。
中学生の時に世にも奇妙な物語の「未来ドロボウ」を見て、演技に感動して、そのまま「学校のカイダン」を見て大ファンになりました。
マイナーどころですが、変身と太陽が結構好きでした。探偵学園Qも良いですよね。
あと、私は今日本文化が好きなので(？)刀を持った神木くんが大好き。るろ剣とかね。
ただ、多分この記事を見てる皆さんの方が神木くんのオタクなんだろうと思います。私はめっちゃ地方の大学生でハンサムライブを見れたことがないし、写真集のお渡し会に行ったのが唯一の接触です。
確か写真集のお渡し会の時も何も言えなくて、「ありがとうございます、、、」って絞り出すように言った記憶しかない。正直記憶が曖昧。一緒についてきてくれた後輩が神木くんに流れるように映画の感想言ってたのが印象的でしたね、、、私は喋れないオタク。
私は観劇オタクでもあるので、ずっとずっとずっと神木くんに舞台に出て欲しかったんです。きっと彼なら素晴らしい演技をしてくれると思うから。友達にも呆れられるほど、その事を言ってた気がする。
2.キレイ出演が決まったとき
神木くんがキレイに出ると聞いた時。私は大学の食堂にいました。友達といたのに私が急に暴れだした(？)のでビックリされた。すごくすごく嬉しかった。しかも、1789で大好きで、初演も再演もチケットを取った小池徹平さんと髑髏城の七人season鳥で大好きで演技に絶対の信頼を置いている阿部サダヲさんとの共演。
嬉しくないはずがないんです。
ただ、いざチケットを取ると考えた時に、すごく悩みました。理由は後述※しますが、普通にチケット運に恵まれないのもあった。友達に「チケットを取らない方がいい運命なのかもね」って負け惜しみを言った気がする。
ごめん友達。
チケット取りました。
↓↓↓やっと本編↓↓↓
3.ハリコナについて
キレイを最前で浴びた訳ですが、本当に、書くことがまとまらなそうなので箇条書きにしますね。とりあえず、神木ハリコナから。
・歌
→ケガレのテーマで「いるーーー！」って心の中で叫びながら号泣してしまった。目の前に、、いる、、、一生懸命歌ってる、、、
私がいうのはおこがましいんですが、神木くんって沢山努力してきた人なんだなって思ったんです。今日見て思いました。どこ見てるんだよってツッコミは置いといて欲しいんですが、首見てました。首。あんなに筋がある首をしてるの、私は声楽の先生しか見たことないんです。浅い知識で申し訳ないんですが、毎日大きい声出したり、歌を歌う人じゃないとああならないと思います。練習の賜物。神木くんは努力の人なんだなあ。って身に染みて感じてしまったな。
「おれよりバカがいた」も堂々と歌ってて涙でたな。
・ダンス
→ダンスキレッキレに踊れるんだねえ。ハンサムライブやっぱり見たくなった()
スーツをきてるバックダンサーの時も神木隆之介感を隠しきれなくて笑ってしまった。めっちゃかっこいいですね。
・ハリコナ
→ハリコナが出てくる度にかわいいねえ、、、って母の気持ちになってしまった。ジュッテンのことが大好きって気持ちが内側から溢れ出てくるような子だったね。いつでもニコニコしてる。彼はずっと純粋で、「キレイ」だったよ。
・星空のシーン
→私の一番好きなシーンです。2014版でも一番好きだった。ケガレとハリコナが2人で楽しそうに踊ったあと、夢を語るシーン。子どもを産んで、1LDKの家に住んで〜って私たちとってはあまりに普通の夢。それと星空が相まってめちゃくちゃ「キレイ」なんだよな。きっとこの世界では叶わない些細な希望。神木くんの声で聞けるとは思わなくて泣いた。
・ケガレとハリコナ
→めちゃくちゃ可愛かったんですよ。歯をカチカチやりあってたり、笑い合ってたり。ジュッテンの話を聞いてる時も、ハリコナはずっとケガレの方を見てて、ケガレがちゃんと聞いてってふざけながら怒ってた。あと、ハリコナ、ケガレをお姫様抱っこしてましたよね？あれ？私の幻覚？？
でも、その2人の中睦まじさが計算されたものなんだなってパンフの神木くんのインタビューを見て分かりました。2幕の青年ハリコナの言動をより「残酷」に見せるための演出だって。
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーそういうとこだよ神木隆之介！！！
・カーテンコール
→徹平くんと顔を見合わせて、勢いよく前に飛び出してきた神木くんが可愛すぎて死にました。2回目のカテコで間違って真ん中に来てしまい、周りから笑われてたのも可愛かったです。
余談になりますが、ほんとに、みんなに愛される役者さんが大好きなんですよ、、、(ex神木くん、岡田将生くん、推させていただいてるミュージカル俳優さん方)共演者の方と仲良くできて良かったね神木くん、、、
・目
→ラストにゴリ押しさせてほしいんですが、私神木くんの演技で一番好きなの「目」の演技なんですよ。完全に主観なんですが、神木くんの演技って目まで役になりきるんですよね。そこがずっと大好きなんですが、近くで見て感じたのは「目線」を計算してやってるのかなってこと。意識的なのか無意識なのかは分からないけど、誰かを見てる時の目線とか考えてやってるように見えました。
例えば、誰かの歌で「めくら」って歌詞が入ってた気がするんですが、神木くんも目が見えない人のように目線を色々な所に這わせる動作をしていて。
そんな細かい所まで「目」を意識できるの凄いなって思った。
ハリコナという愛らしいキャラクターを神木くんがやってくれてすごく嬉しかったよ。26歳でおんぶされてるの違和感ないとか魔法ですか？
正直、最前列で浴びたのに、感想もっと書きたいのに、全然言語化出来ないんですよ、、、もっと見たかったなあ、、、あと、5回は見たい()
神木くんは今回初舞台だったし、舞台ってきっと大変だから、安易にまた舞台やってなんて要望はする気はないです。今回が最初で最後の舞台でも私は満足する。
けど、けど、もし次やるとしたら、
刀で大勢の敵をなぎ倒す
神木隆之介がみたいなーーー(願望)
※2014について思っていたこと
いきなりネガティブなこといいます！！ほんとに一個人の思ったことをつらつら書いてるだけなので、飛ばしてくれ！！
ほんとにいいですか？
実は私以前にWOWOWでキレイ2014を見ています。私、キレイのお話苦手だったんです。
理由は2つありました。
1つ目、そもそも抽象的なファンタジーが地雷でした。分かりやすく且つ的確にいうと、千と〇尋が地雷です。もちろん面白いのは分かってるんです(両親が大好きで幼い頃から見られていました)(そして金ローでやると毎回見る)深い概念とか哲学がその物語に反映されてるのを知っていても、怖かったんです、、、私、不確定なものが怖いんです、、、
特にカオナシ、、、カオナシってなんなの、、、
キレイも同じ世界観を感じたんです。抽象的なファンタジー。不確定な世界観。高熱の時にみる悪夢のようなどこかデストピア感のある雰囲気。
もちろん、これは一個人の意見だし、私が不確定なものが怖いっていう性格だからだと自覚はしています。ただ単に合わないだけ。
2つ目、完全に好みの問題です。私はミュージカルや舞台を夢の国だと思ってる節があります。だから、悲劇でも喜劇でも綺麗な舞台が好きなんです。「キレイ」は綺麗なものも汚いものもひっくるめて成り立っているじゃないですか。だから、1回目に見た時は、どうしても汚い部分、悲劇性とかデストピア感とか下ネタ
とかが目に入ってしまっていたんですよ。
まあ、1回目の感想なんで！1回目の感想なんで！！！
でも、神木くんが出演するって決まったときに、本当に悩んだんです。楽しめるのかな。とか、こんな1回目で感想を持った人が見に行く権利があるのかな、、、とか。
やっぱり最推しが出てる舞台は愛したいんです。私は「キレイ」を愛せるのかな、、、って。
大丈夫でした。愛せました。
まさか見終わったあとにあんなに暖かい気持ちになるなんて思わなかったです。やっぱり2回目見ると楽しめる作品でした。話の時系列とか入り組んでるし。今回は自分なりに解釈しながら見ることが出来てとても楽しめました。
あと、ミューオタとしては、ミュージカルよりになってくれたのがすごくすごく楽しかった。上手な歌沢山聞けたなあ、、、
4.登場人物について
生田絵梨花ケガレ
・生田ちゃん、等身大の悲痛な顔が似合うなって思いました。絶望まではいかない、悲痛。
・純度が高いヒロインですごく感情移入出来た。今回のケガレ、ヒロインなんだよなって気持ちになった。良かった。
麻生久美子ミソギ
・めっちゃ良かった。ミソギだけど、精神年齢が低い感じ。ずっと眠っていたのが頷ける。可愛らしい。
・不思議ちゃんというよりも、成長している自分への戸惑いが全面に出ていて良かったな。ケガレがミソギになるのが自然に見えた。
・カスミとのシーンが大好きなんですけど、良かったなあ。目に涙をいっぱい貯めていて、カスミにもう会えないことを無意識に察しながら話しているようで。
小池徹平ハリコナ
・完全にミュージカル俳優の顔になりましたね、、、徹平くん、、、カテコの時の顔がめちゃくちゃイケメンで震えた。
・憎めないキャラなんですよね。青年ハリコナ。少年ハリコナを知っていると、やっぱりケガレの扱いの差とか感情の希薄さが哀しくなってしまうキャラではあるけど、憎めない。ゲスっぽい笑みが1周回って可愛く見える(笑)
・宇宙は見えるとこまでしかないのときの決めポーズがイケメンすぎました。あと、全体的に歌が上手い(知っている)女声の声どうやってだしてるの？？
・ミソギの子供を見た時のシーンすごく印象的だったんですよ。乳母車に乗った子供を最初は不思議そうに見ているのに、複雑な顔に変わっていく。あれは羨ましさとかとか色んなものが混じった顔だったんじゃないかな。
・最後に花火になってしまったハリコナ。1回目見た時はどうしてもハプニングで不本意に死んでしまったように見えたんですが、今回は宇宙の果てを見れたからある意味本望だったのかなって思った。
・外に出たケガレが1番初めに見るのがハリコナの花火なのがグッときますよね、、、そしてキレイって呟くの。
阿部サダヲマジシャン
・本当に阿部サダヲさんは魅せる役者さんなんだと思った。1番初めの｢私は絶望した｣のシーンでいきなり劇に引き込んでくるのすごいよ。
・銃で撃った、撃たれた演技があんなに上手い人いますか？膝から崩れ落ちるのがうますぎた。
・マジシャンの手の動きがマジシャン(物理)のそれですごいなって思いました。トランプ出すところとか近くで見ても上手すぎた。
・マジシャン、マタドール、カウボーイってみんな操る人ってことが共通してるんですね。
・サーカスのシーンほんとに好きなんですけど、グレイテストショーマンですか？？と錯乱した。阿部サダヲさんの歌を浴びれて幸せだったなあ。
・狂人って、おかしいことを普通の顔で行える人なのかなって思うんです。狂人は普通であることが怖い。あとテンションの落差。(エリザベートのそんはルキーニが思い浮かぶな)
マジシャンはユーモアのシーンやってたかと思ったら、いきなりシリアスに急降下させてくるので怖かったです(褒めてる)
・マジシャン、完全に悪人なはずなのに、カミに怯える態度とか幼いんですよね。あと、他人に催眠術を使わないとやっていけなくなってるのとか。それって他人を信用できないってことじゃないんですか？
・マジシャンはケガレを撫でられないんですよね、、、
・マジシャン、多分彼を支配してるのは、恐怖と、虚構？ここについてはもう確認しないとな。
橋本じゅんダイズ丸
・完全に泣かせに来ていてダメだった。あと、歌うまっ、、、
・死にかけてるときにアイダちゃんに笑いかけるところとか、父親のそれだったよ。
・｢人生をまんべんなく生きた｣ってすごいパワーワードだと思う。
鈴木杏カスミ
・｢それでもきっと私はあなたが好きよ｣で泣いた。あんなに優しそうな口調で言うと泣いちゃう、、、
・ジュッテンがカスミの死を知らされる時のシーン、シリアスだけど大好きなんです。あの時、カスミの偽善は偽善じゃなくなったんじゃないかな。
ドン・キホーテの人
・ただただ、私のツボにハマった人ナンバーワンです(笑)気づいたら出番を待ってしまっていた。普通に顔かっこよくない？？
いつも不本意そうな顔で登場するのがなんだか可哀想でした(笑)
5.キレイについて
今回のキレイ。私は「対比」と「過去の自分の肯定」の物語と捉えました。
特に、過去の自分の肯定。肯定というよりも、過去の自分を許すって言う方がしっくりくるかも。汚いところも綺麗なところも全部ひっくるめて自分だよ。って。
少しだけ、背中を押してくれるような舞台でした。
今回、キレイをほんとに運良く良席で見ることができました。もう二度とない経験だと思う。
私は田舎の民なので、シアターコクーンを出て、渋谷の町を歩いたとき、まるで外の世界に出たケガレのように感じたんです。多分、私はこういうちょっとしたことで今後も「キレイ」という舞台を思い出す。多分、一生。
そんな心に留まる舞台だったと思います。
最後になりましたが！！
改めて！！
神木隆之介くん！初舞台最高でした！！！！
