くちびるに歌を

くちびるに歌を

散らぬ牡丹の一つでいい。君の胸を打て。

ボーイズインザバンド〜真夜中のパーティー〜8/9 ソワレ

ボーイズインザバンド

8/9 ソワレ

東京エレクトロンホール宮城

 

久しぶりの劇場だ!わーい!!!!!って気持ちで行ってきました。

席座った後に
「私、ストプレ生で見るの初めてでは???(NODA・MAPも三谷作品もWOWOWで見た)やば〜!!!どうしよ!!!!」って気づいたんですけど、かなり楽しめました。最初は会話劇にチューニング合わせるのが大変だったんだけど、合わせてからはめちゃくちゃ良かった!!あと、これ、絶対、戯曲が凄いやつ。読みたいな〜!!

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(入口の写真は上手く撮れなかったので、パンフの写真)

以下感想!!

・依存というのは愛なのか、、、?依存=愛なのか?私にはわかりません(教えて)この作品に出てくる全てのカップル幸せではないが不幸でもない。ズブズブの依存関係。
・それぞれのカップルがでこぼこというか、反転してる感じ。ない所を補い合ってるようにみえました。
・なんかメンタルにすごく来たし、この物語深く考えれば考えるほどやばそう、、、戯曲が読みたい!!!!!(2回目)


マイケル/ドナルド/ハロルド
・冒頭で精神科に通っているのはドナルドだけど、それはミスリードみたいなもので、1番参ってるのは実はマイケルだったというね、、、しんど、、、それは自分自身を認められないっていう長年の抑圧が限界値に達したからだろうな、、、積もり積もった結果だろうなって感じた。
・ドナルドが精神科に行ってたのってマイケルのためだったりしたりして、、、そう思うくらいドナルドってかなり冷静な人物だったし、マイケルがパニックを発症しちゃった時も優しく諭していた人物だった。一緒に行った友達の好きな俳優さんだったんだけど、ばーちょんさん、良い演技をする。
・マイケルとドナルドの関係、まさに幸せではないが不幸ではないだし、愛というよりもそれより強い依存に見えたんだよな、、、
・下荒井兄弟の時も思ったんだけど、私、安田さんの倒れる演技を見ると演技に見えなくてめちゃくちゃ心配しちゃう。本当一瞬場がヒヤッとなる。完全に体の力抜いてるからかな。いや、本当に安田さんの演技がすごい。あと、100回くらい言いたいんだけど、安田さんの泣き叫ぶ演技ほんとに精神に来る。
・パンフに、マイケルとハロルドが表裏一体だって書いてあって、あ〜〜〜〜〜〜〜!ってこの劇で1番納得した。ハロルドは一見どこかやばいやつに見えるんだけど、自分に自覚的だしオープン。そしてとても冷静。対してマイケルは一見冷静に見えたんだけど、自分を抑圧して抑圧した結果精神もかなり参ってしまってる人物。どんなに足掻いてもマイノリティであることは変われないっていうのをハロルドがマイケルに投げかけるのがもうね。ほんとに彼らはあわせ鏡。
(本当は安田さんと鈴木さん仲良しなおじさま方だから対談が可愛すぎた)

 

ハンク/ラリー
尊いと表現していいのか分からないけど、尊いカップル。膝枕してたよね、、、1番穏やかで優しいカップルだよな。ただ、今後幸せにになれるかと言われたら、ハンクはラリーを一番に考えるけど、ハンクはラリーの一番にはなれないんだよなって考えると切なくなる。

 

モリー/バーナード
・可愛いカップル。でも根底に流れるものがかなり暗いんだよな。エモリーがバーナードを差別することをバーナード本人が容認してるのはそれがエモリーの慰めになるからって、、、なんかズンってくる、、、

 

カウボーイ
・可愛い枠。

 

アラン
・私、結構この人の真意が分からなかったな。当時の価値観とかもあるから、あのような対応だったし、そのくらいのショックを受けてたのかなって感じた。今まで自分が信じていた価値観が根本から崩れ落ちるって相当怖いことなのかもしれない。

 

LGBTQのこと、高校生くらいから興味があり、大学の専攻的にも学ぶものなので、レポや漫画をよく読んでいたのですが、目の前で見ると思ったよりも深く考えることがあって、「凄いものを見たな、、、」という気持ちが残りました。

あと、カテコカットだったので、カテコ大好き芸人の私は少し切なくなりました、、、
世界が良くなりますように、、、