ヨルシカのすすめ。
こんばんは。
本日別ジャンルのライブに行ってきました〜!!
ピアノ&朗読→歌→ピアノ&朗読→歌……と繰り返すMCなしのノンストップライブでした。まじで映画。
私が最後に行ったアーティストのライブはセットがもはや遊園地でお馴染みのセカオワの「dinner」だったので、通常のライブが分からなくなりました(??)あの手を挙げて盛り上げる系のスタンダードライブに行った記憶がない。
そもそもヨルシカとはなんぞやという人へ。
ヨルシカはsuisとn-bunaの男女2人組のロックバンド。(wikiより)
形態はYOASOBIとかずとまよと同じ感じなんですが、ヨルシカの特徴は全ての曲がつながっていて、ほんのりストーリ仕立てなことです。この歌詞はもしかして?このメロディーはもしかして?というオタク大好きリプライズみたいなものも聞けちゃう。
ちなみにアルバムが凄いことで有名。下の物語を保管するような手紙とかカセットテープが着いてきちゃう、らしい。(私はのんびりオタクなので音楽配信サービスに頼っちゃってる)
ストーリーとしては、
①前回までのアルバム→「だから僕は音楽をやめた」と「エルマ」というアルバムからなる男女のお話。音楽を残して去ってしまったエイミー(男)の面影を追うエルマ(女)の物語。最初は断片的だった話がひとつに集約するのが凄い。
ラストの曲が全ての話を総括しているので聞いてください。
「ノーチラス」
ヨルシカ - ノーチラス (OFFICIAL VIDEO) - YouTube
私はアウトロの海の音で泣きました。
②今回のアルバム→盗作と創作からなる。音楽泥棒さんとその妻の物語。妻とはどうやら死に別れたらしい。名前などは不明で、まだ謎が多い物語、、、
だったんですけど、今回のツアーで配られた冊子の題名が「生まれ変わり」
いや、まさかな、、、まさか、、、って思ってたんですけど、前回(おもに①の曲)ライブの題名「前世」なんですよね。前前前世から君を探しに来たんですか???どうなんですか???
今回の題名「盗作」ってもしかしてそういう……コトッ???
こんなにストーリーの話をしていますが、そもそも曲がいいので聞いてくれ……
独断と偏見で3つに分けました。
1.呟きヨルシカ
「言って。」とかがこの系統。みんながだいたい知っているヨルシカはこれ。初期に多い。最近だと「風を喰む」とか、「花に亡霊」とか。
可愛い、呟くような声が特徴。息が多め。明るい曲が多いけどなんだか寂しげ。歌詞は可愛い。
「パレード」
ヨルシカ - パレード (Music Video) - YouTube
本当に本当に大好きな曲。サビの「ひとりぼっちのパレード」って歌詞が天才……
「夜行」
ヨルシカ - 夜行 (OFFICIAL VIDEO) - YouTube
銀河鉄道の夜を彷彿とさせる歌詞が素敵。一輪草で泣けるようになる。
2.強いヨルシカ
上とのギャップで風邪を引く。まじで同一人物なのか分からない。少年のような声とトゲトゲした歌詞が特徴。「爆弾魔」とか「花束と強盗」とか「思想犯」とか「だから僕は音楽を辞めた」とか、題名からして強い。歌い方もがなり入れたり、サビにかけての盛り上がりが凄い。歌詞は青いのが多いからその青さが好きな人はハマる。
一緒に世の中を穿った見方しちゃおう!!
「春ひさぎ」
ヨルシカ - 春ひさぎ(OFFICIAL VIDEO) - YouTube
題名から強い。今回私が行ったライブの入りがこれだったのでかっこよすぎて泣いた。
「準透明少年」
ヨルシカ - 準透明少年 (MUSIC VIDEO) - YouTube
イントロから大好き。「透過」と「淘汰」の歌詞の対比を聞いてください。
あと、YouTubeにないのですが、
「五月は花緑青の窓辺から」の「この痛みが君の証明だ」
「夕凪、某、花惑い」の「さよならだけじゃ足りない」
「神様のダンス」の「忘れるなんて酷いだろ幸せになんてなるものか」
って歌詞にザワってする人はこの系統にハマる素質があります。
あと、
推しのイメソンにおすすめ。
3.良ヨルシカ
上記のどれにも属さない。というか、1.2のハイブリッドみたいな歌い方が特徴。「ただ君に晴れ」とかが有名。歌の伸びがやばい。歌詞は古典を入れていることが多くて、「エモい」。良い。
「春泥棒」
ヨルシカ Live「花人局 / 春泥棒」 - YouTube
エモい以外の感情を失う。
「ヒッチコック」
ヨルシカ - ヒッチコック (MUSIC VIDEO) - YouTube
どこに入れたら良いかわからないからここに。思春期に聞いてたら泣いてたかもしれん。
「雨とカプチーノ」
ヨルシカ - 雨とカプチーノ(Official Video) - YouTube
今コラボ商品をローソンで売ってます。
まさか自粛中に聴き込んだヨルシカさんが地元に来るとは思わなかったので、斜め上から刺さってきた沼に動揺しています。
ミューオタ特有の「歌上手い人大好き」な血が騒ぎますね。
とりあえず、
ノーチラスだけでも
覚えて帰ってください……
※追記※
ライブ考察(ネタバレしかありません。)
「前世」のライブは履修できていないので、今回のライブと今まで聞いてきた曲の考察を絡めて考えました。
このライブの結論。
この魂は寄せ集め。
つまりは「盗作」。
・前世と現世
音楽泥棒の妻は幽霊と会ったと言う。その事をにわかには信じ難いがなんだか否定ができない音楽泥棒。バス停で出会ったその幽霊は音楽泥棒の妻を見ると満足そうに消えたらしい。
つまり、妻=エルマの生まれ変わりである。
そして、ラストのシーンでわかるが音楽泥棒自体=エイミーの生まれ変わりである。ラストのシーンで流れるように変わる写真は、多分幽霊のときの記憶では無いだろうか?(海の写真もあったし)
・花言葉
音楽泥棒=エイミーだと分かるには
「百日紅」がヒントになってくると思う。百日紅について検索をかけまくった結果、とても重要そうな話を見つけた。
ある所に王子がいた。その王子は旅の途中である娘に恋に落ちる。しかし、王子は旅を続けなければならなかったため、100日後に娘と再開する約束をする。100日後、会いに行くと娘は既になくなっていた。その代わりにその娘の墓からは木が生え、綺麗な赤い花がさき続けるようになった。つまり、娘の生まれ変わりは百日紅。
百日紅は生まれ変わりの示唆である。
次に妻との幼少期の記憶の中で出てきたのが、「一輪草」。この花言葉は「追憶」。
今は亡き妻の幼少期の思い出を振り返る姿に一致する。
・ノーチラスの歌詞
ノーチラスの歌詞でずっと疑問に思っていたことがある。
「もう目を覚まして、見て。
君を忘れた僕を」
僕を忘れた君ならなんとなく納得がいくけど、エイミーがエルマを忘れるとは、、?と思っていた。
今回の生まれ変わりのことを考えると、
君(=前世の記憶)を忘れた僕(=生まれ変わった僕)を
ということになるだろう。
・つまり、音楽泥棒の言う音楽を盗むとは
実際の盗作という意味と同時に
前世の自分つまり、音楽家だったエイミーの盗作である。
また、もしかしたら、エイミーだけでなく、その前世そのまた前世の盗作でもあるかもしれない。
そもそもヨルシカのコンセプトは「生まれ変わり」だそうです。↓
ヨルシカ「負け犬にアンコールはいらない」インタビュー|スランプを抜け出した先にn-bunaが見た世界 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー
拡大解釈をすると、これは輪廻転生の暗示であり、結局現世の自分も前世の自分をなぞることしか出来ないという運命論の話であると思う。
また、これが夢であるという点については考察の余地があるだろう。
・今回の展開予測
ノーチラスの歌詞に
「丘の前には君がいて 随分久しいねって
笑いながら 顔を寄せて 2人で行こうっていうんだ」
とある。音楽泥棒とその妻はどうやら死に別れたらしいので、現世でもエルマとエイミーが同時に天寿を全うすることは叶わなかったといえる。
よって、今後、もう一度生まれ変わるか違うフェーズに映ると考えられる。
幸せになれ、、、